「おいおい、佐久間それぐらいにしとけ。

いくら可愛い幼馴染みとはいえ、晒名はお前の彼女じゃないんだぜ?

やきもちやくのもほどほどにしないと、一生晒名に彼氏できないぞ?
そろそろ飼い犬の首輪とリードはずしてやったらどうだ?」

とニヤニヤしながら大翔の肩をたたいた。

高木先生は大学からの大翔の親友だ。

私たちの関係も、大翔が私を飼い犬のように可愛がっていることもよく知っている。

「は?誰がやきもちだ!
俺は心配しているだけだ。

こいつは昔っから恋に夢見るバカなやつだから、あんな運命みたいなこというやつにころっと騙されるからどんなやつか聞いてるだけだ!」

とフンッと鼻をならしてそっぽを向いた。