ああ、そうだ。 社長は かっこよくて、 自信があって、 選ばれたひとで 私とは別世界のひと。 私は性懲りもなく ドキドキしてしまうけれど。 社長の瞳は、 いつも氷のようにきれいで、 濡れたように綺麗で、 そして 何も映していないように 冷たいの。 忘れちゃいけない。 私と社長の関係。 勘違いしちゃいけない。 そう、私に教えてくれる。 これは、恋じゃない。 さとみは 震える心で思う。 手付でしかない私。 「社長が望むなら」 さとみのあきらめたような言葉に 社長が、動きをとめる。