立ち去ろうとする背中に さとみの声が、おいかける。 「社長、あと一つだけ」 まだなんかあるのかと、めんどくさそうに、 振り返る社長。 「あの、 睡眠不足って怖いんですよ。 ストレスも増えて、病気になったりするって。 1日短くても6時間は…」 「何が言いたい。簡潔に」 社長が会話をきる。 「もう少し、ちゃんと寝てください」 「倒れちゃう」 お願いするようなさとみの言葉。 理解できないような表情をした社長。 「…ああ。うん。」 社長が、社長らしくない返事をした。