今にも 涙がこぼれ出てしまいそうで、 かみしめるようにさとみが言った。 「社長には、わからないよ」 何でも持っていて、 みんなから慕われて、求められて。 いつも、ひとに必要とされてきた 社長にはわからない。 私の気持ちなんてわからない。