インターホンが鳴ったことで、私はハッとした。
「え、もうこんな時間!?」
幸人くんがきた!!
無意識に髪の毛を触り、無造作を意識したお団子ヘアを整えてしまう。
「会わないんだから!」
自分の行動に驚く。
そのうえ今日のカジュアルな青いワンピースに白の薄手のカーディガン、黒のレギンスといった私の格好を瞬時にチェックもしてしまい、
「……だから、会わないんだって!」
と独り言で自分にツッコミを入れる。
そして、部屋のドアがノックされた。
「葵、オレ。幸人だけど」
私は部屋の真ん中で固まってしまう。
「今日は授業中に窓の外を見てたら、空に飛行機雲見つけてさ」
幸人くんはひとりで話しだした。



