メリーゴーランドは空席

学校に行けなくなった日から、ずっと幸人くんだけが家まできてくれている。

高校も同じ学校に進学したことは、合格した時にはじめて知った。
それも幸人くんに聞いたママが教えてくれたので、本人からは聞いていない。


ずっと会ってないから。



偶然にも高校では同じクラスみたい。
それもママから聞いて知ったこと。



幸人くんが家にきた時には、私は部屋にこもって出ていかないようにしている。





「ホットミルク、ごちそうさま」
半分くらい飲んで、マグカップをテーブルに置いた。
「もういいの?」
「うん、おなかいっぱい」

ママは私の顔を覗きこむようにして、
「また痩せたんじゃない?」
と心配そうな顔をしている。