メリーゴーランドは空席



「……文化祭の日に告るって、あいつすげーな」
石森くんを思い出したのか、幸人くんが呟いた。
「安堂さんのこと、大好きなんだね」
「うん、そうなんだろうな」
幸人くんが左耳を触る。
「……葵ってさ」
「ん?」

「……」
「……?」

幸人くんが黙ってしまう。
何だろう?
言いにくい話なのかな?

「……葵って……、あ!そうそう、オレの髪の毛の色、どう思う?」
「え!?うーん、キレイ……だと思う」
「金髪より今の色のほうが好き?」
「わかんない。どっちもすごく似合うから」
私は正直に答える。


「本当はオレ、金髪の方が好きなんだけど、高校でも悪目立ちして同じようなことがあったら嫌だなって思って、髪の毛の色変えたんだ」