メリーゴーランドは空席

「もうすぐ6時間目の授業も終わるけれど、橘先生には連絡しておくから、気分が良くなるまでここにいなさい」
「……ありがとうございます」
私はそっと目を閉じた。



メリーゴーランドに乗っている夢を見た。
他の席には誰もいない。
ひとりぼっちだった。

ふと、周りを見渡してみる。
制服を着た人達がたくさんいる。
中学校の時のクラスメート達。
高校の、現在のクラスメート達。
橘先生や、小林先生、寺田先生もいる。

みんなメリーゴーランドの外側で、それぞれおしゃべりしたり授業を受けていたりしている。


私もそっちに行きたい。
そう思った。

グルグル同じところを回っている、このメリーゴーランドから降りたい。