メリーゴーランドは空席

「だから頑張りたくて。こういうことでしか私、みんなの役に立てそうもないし……。でもそれが迷惑になっていたなら本当にごめん……」
「迷惑なんて思ってないよ」
私はきっぱりと言った。
「すごく丁寧に縫い方とか教えてくれたし、桃川さんがいなかったら私、今よりもっと足手まといだったよ」
みんなが可笑しそうにクスッと笑った。
「確かに。越野さんには絶対に桃川さんが必要だよね」
「わかるー」
桃川さんも、
「……越野さんの縫い目、個性的だもんね」
と笑った。

「……私、唯奈に謝ってくる。偉そうにしていたつもりはないけど、不快な思いにさせてたんだってわかったし、ちゃんと仲直りしたい」
桃川さんはそう言って、
「みんなありがとう!」
とニッコリ笑った。