「いいよ」
私はまだ震える声で言った。
「恨んでくれてもいい、許さなくてもいい。でも、もう私に関わらないで……!」
桜井さんをまっすぐに見た。
とても高校生には思えない、疲れた顔をしている。
「私のことは放っておいてください、お願いします……」
まだ震える体。
それに必死に耐えながら、私は頭を下げた。
桜井さんは私を無視して、
「この場でその動画、消してくれる?」
と男の子に言った。
「越野さんにもう近づいたり、関わったりしない?」
「……誰がこんな奴のことなんか!もう相手にするのはうんざり!!」
桜井さんの言葉を聞いて、男の子は私に確認するように顔を向けた。
私はうなずく。



