メリーゴーランドは空席

「どうすんの?オレらのこと殴っちゃう?財布の中身、盗られたりして!」

「もう行こう?」
私は幸人くんに言った。
「この人達、自分達で勝手なこと言って楽しんでるし、私達がいてもいなくても一緒だよ」
私はわざと男の子達に聞こえるように言った。
みんなキョトンとしている。
「勝手に遊んでいればいいんだよ。無視して行こう」

「あー、そっか!オレらは無視されちゃうんだ!おー、こわ!」
男の子が大げさに言って、またゲラゲラ笑っている。
「あんたもそいつから財布、守りなよ~!」
男の子は幸人くんを指さした。

私はカチンときて、
「幸人くんは絶対にそんなことしない!今も、昔も!!」
と男の子を睨んだ。