メリーゴーランドは空席

私は鏡の前に立ち、自分をまじまじと見てみる。

髪の毛は頭の右側からゆるふわな編み込みが始まっていて、右耳の下から三つ編みになっている。
頭の左側を見ると、右側に髪の毛が全部結われているのでシンプルに見えるのもギャップがあって好きだなと思った。

「どう?気に入ってくれた?」
「碧ちゃん、本当にありがとう!!」
「いいの、いいの!」

ママと叔母さんがやってきて、私の浴衣姿を褒めてくれた。
「やっぱりいいわねー、浴衣に負けてないわ」
叔母さんがそう言って冗談っぽく碧ちゃんにニンマリ笑いかける。
「あ、言ったなー?どうせ私が着ても似合いませんでしたよー」
碧ちゃんはカラカラ笑った。

「お昼、食べて行くでしょ?姉さんも葵ちゃんも何食べる?」
「食べやすいものがいいんじゃない?」