メリーゴーランドは空席

でも。
みんな、私となんか仲良くしたくないんでしょ?




だからひとりでいるんじゃん。




「横峯幸人のことだってさー」
ポニーテールの女子が私に顔を寄せた。


「週何回か知らないけど、家まで行ってるんでしょ?」



私は返事に困った。


困って、どう返事するべきか考えていた。



「ほら、やっぱりそうなんだ?」
ポニーテールの女子は嬉しそうな声を出す。
「ぶっちゃけどうなの?付き合ってるんでしょ?じゃないと普通、ただのクラスメートにそこまでしないし」

「付き合ってないよ」
私は正直に答えた。


ポニーテールの女子は急に冷めた顔になって、
「あっそ。まぁ、べつにいいけどさー」
と言って、スタスタと教室へ歩いて行った。