メリーゴーランドは空席

日焼け止めは家で塗ってきたけれど、念のためもう1度塗る。
荷物は全てロッカーの中にしまった。
ロッカーの鍵はブレスレット状になっていて、施錠した後は左手首にはめる。

幸人くんとの待ち合わせ場所に戻ると、もうすでに幸人くんが待っていた。
「ごめん、お待たせ」
私は幸人くんに駆け寄る。

「あっ……」
幸人くんが私を見て、何かを言いかけたけれど何も言わずに黙った。
「え!?」
私は不安になり、
「やっぱり変!?私、変かな!?」
と自分を見下ろした。

黒い生地に白い小さめなドット柄の、セパレートの水着。
トップスはオフショルダーで、袖がフワフワしていて可愛いと思っていたんだけど……。
もしかしてボトムのサイドのリボンがダメだった!?