メリーゴーランドは空席

その時、雷が鳴った。
「おっとー!?」
小林先生が妙な動きで体をひねる。
「小林先生?」
幸人くんが不思議そうな目をしている。
「雷は怖いですね。どうかふたりとも落ち着いてください!!」
「いや、先生が落ち着いてくださいよ」
幸人くんがツッコむ。
思わず笑ってしまった。
小林先生はえへへと笑ったけれど、また雷が鳴り体をひねった。
「では、ふたりとも頑張ってください」
小林先生は職員室へ帰って行った。

「ねぇ、幸人くん」
私は登校をはじめてからずっと聞きたかったことがあった。
「いつか話してくれた、鳥に嫉妬してた先生って……」
「そう、小林先生!面白いよな」
幸人くんが嬉しそうに笑った。


「小林先生のおかげでこの問題はわかったけれど、あとの問題が……」