その時、フッと体が前に移動した。
「青団が力を振り絞っています!どんどん青団が優勢になってきています!!これはわからなくなってきたぁー!」
アナウンスの声も熱を帯びる。
体が引きずられていく。
「みんな、低い位置で力をこめて耐えろ~!」
細い体の先輩の声が耳に届く。
「頑張って耐えてくれ~!」
「赤団がひきずられています!赤団、頑張れ!!青団も負けるなー!」
綱がぐいぐい前に進んでいくのがわかった。
ピーッと笛が鳴る。
「青団の勝利ーー!!」
アナウンスの声で、私達が負けてしまったことがわかった。
汗だくで気持ち悪い。
まだ緊張が解けない。
太陽の光がまぶしい。
「越野さん!!!」
小谷さんの声が遠くから聞こえてくるみたい。



