幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。

「今みたいに急に変なことするし、りりの血を吸い出すと歯止めが利かなくなる」

「つまり、どういうこと?」

言っている意味が分からなかった。

玲音が言っていることが全く分からない。

「…………りりの血を飲まない方がいいのかもしれない」

そんな!

私は玲音のために生きているようなもので、玲音を守るって決めたのに。

そんなことは絶対に嫌!!

玲音は部屋から出ていこうとした。

「待って!」

玲音の手をとっさに掴んだ。