どうしよう。

私、鍵持ってないから閉めれない。

でも、戸締まりしないと先生に怒られるからなぁ。

悩んでいると廊下から聞き覚えのある声が聞こえた。

「あれ?りりちゃん?」

げっ、蓮常寺くん。

「こんなところでどうしたの?玲音との密会?」

「違いますっ。ただ用事があって……」

「本当のこと言わないんだ。そんな悪い子にはお仕置きが必要かな?」

蓮常寺くんは私に近づいてきた。

「分かりましたっ!本当のこと言います!!」

麗華さんの一件を渋々話した。

「あーなるほど。麗華もよくやるなぁ」

「それではこれでっ」

私は話し終えると美術室から出ていこうとした。

「何してるの?本当にお仕置きが必要なわけ?」

蓮常寺くんは笑顔だけどキレてるようだった。

私は仕方なく元の席に座った。