玲音は私の首元を舐め始めた。

傷口に沁みて痛いのもあるし、何よりくすぐったい。

それに恥ずかしいも重なって脳内大パニックだった。

「………ひゃっ」

早く終われ、と念じて我慢した。

ようやく終わったと思ったら、玲音は首元にキスしてきた。

今度は何?

こんなの聞いてないっ!!

「終了」

玲音は起き上がって自分の部屋に戻ろうとした。

「最後のこれ何?」

私は付けられたこれを指差した。

「キスマークだけど」

き、き、き?

「何の意味があるの!?」

「また静に付けられないようにするため」