私は目をつむり、玲音に身体を委ねた。

「…………あっ」

いつもより強い。

それに血の流れが早くて気絶しそう。

ぐっと堪え、玲音を見た。

私の血から必死に蓮常寺くんの血を抜いているようだった。

玲音も真剣だ。

私も頑張らなきゃ。

しばらくすると、玲音は吸うのを止めた。

「終わったよ。よく頑張ったな」

玲音の微笑むその顔にキュンとした。

「もう少しずつだから、くすぐったいかもしれないけど我慢して」