ひとり残された私は玲音に言われた通り準備をしていた。

深呼吸したり、シャツのボタンを外したり。

準備が完了したので玲音を呼びに行った。

「玲音、いいよ」

「ああ」

玲音の表情は強張っていた。

「玲音はいつも通りでいいよ。私のことは気にしないで思う存分吸って」

「……ありがとう。りりは優しいな」

頭を撫でられた。

玲音は緊張していて、どこか震えてるように感じた。

「どうぞ」