「蓮常寺くんの血を吸ってどうなるの?」

「どうもならないけど。問題はそのあとなんだよ」

そのあとって?

まだ何かするの?

「傷口を舐めるんだよ」

な、なめっ!?

「それ以外に方法は無いの?」

「ないな」

そんなキッパリ………。

でも、仕方ないよね。

玲音のためだもん。

「準備出来たら言って。俺、下で待ってるから」

玲音はそう言うとリビングへ下りて行ってしまった。