幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。

「でも、契約は解消する」

「へっ?」

「お前と静が契約したままじゃ、俺はりりの血を吸えない」

そっか、そうだよね。

「ま、俺は契約なしで解消する方法を知ってるからな」

え!?

私は驚いて玲音の方を見た。

近距離でバチッと目が合ったので、私たちはお互い目をそらした。

「………ということだから」

「…………うん」

玲音も照れているようで耳が紅い。

「でもお前、体力持つか?」

「え?」

「まずお前の血中の静の血を吸うんだ」

はっ!?