幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。

りりの両親もそれを知って協力してくれた。

俺は本当にすまないことをしているという自覚はある。

でも、死ぬ前まで好きな人と居たい。

少しでも多く、りりとの思い出を作りたかった。

りりは優しいから俺が死んだら泣くだろう。

だから、本当は離れた方がいい。

でも、俺はワガママだからそれが出来ない。

絶対に嫌だ。

身勝手なのは分かってる。

りりには申し訳ないとも思ってる。

それならいっそ告白して振られた方がいいかもしれない。

それが出来ない俺だから、りりには何も話さず嘘をついて一緒に暮らしている。