朝起きるとりりの顔が近くにあって驚いた。

でも、俺の寝顔を見ているらしい。。

不意に触ってきて、目にかかる髪を退けた。

「………カッコいいな」

はっきりそう聞こえた。

その途端、俺はパチッと目を覚ました。

「りり?…………うわっ!!!」

ベッドから飛び起き、床に落ちた。

なんとなく近いのは知ってたけど、あまりにも近すぎて驚いた。

「お前、今、何した?」

「何もしてない」

「そっか」

俺は立ち上がって洗面所に行った。