「うるっせーな」

「まあまあ」

二人をなだめていると、晴くんに呼ばれた。

「そろそろ始めようか」

「そうだね」

二人の方を見るとまだ、いがみ合っていた。

「こいつが悲しんでんの見たら奪うから」

「無理だね。俺らは夫婦になるからな」

「離婚すればいいだろ」

「貴様!!」

どうしようもないんだから。

「玲音、大雅くん。そろそろ始めるよ」

「ああ」

「じゃ、頑張れよ」

大雅くんは皆の輪に行ってしまった。