幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。

「おいで」

今日の玲音は甘くて。

柔らかな笑顔を向けてくる。

キュンとして、ドキドキして。

私、どうかしてる。

玲音のことが好きすぎてどうかしてる。

頭の中は玲音でいっぱいで今にも倒れそう。

「玲音……」

玲音の背中は大きくて腕が回らない。

「……………りり」

玲音は少し紅くなっている。

「好きだよ」

「知ってる」

「これからもそばにいてね?」

「離れるつもりなんてない」

ベッドに押し倒された私は玲音に身を任せた。

口はもちろん、手や首にもキスされた。

玲音に触れられたところが熱くて溶けそう。