俺はりりのためと思ってたのに、間違っているのか?

「もういいから、玲音は部屋で休んで」

りりに引っ張られて部屋に入った。

「りり、怒ってるよな」

「……………どうだか」

明らかに怒ってるな。

りりが本音を言わないってことはそういうことだよな。

「さ、もう寝て」

りりが部屋から出ていこうとしてので、思わず止めた。

「行くな」

「なんで……」

「お前と居たい」

りりはベッドのそばの椅子に座った。

「ここにいるね」

嬉しそうに軽く微笑んだ。