「俺の魔術、魔式悪性呪文をお前は把握済みってことか」

何それ?

「今のにかかっていたらお前らは確実に眠っていた」

それで捕らえようとしていたのね。

「俺の嫁を返してもらおうか」

「残念ながらこいつは俺のなんで」

大雅くんは悔しそうにうつむいた。

「それならこれでどうだ」

私は大雅くんの魔術にかけられた。

次の瞬間、頭の中を占めるのは大雅くんになった。

大雅くんのところに行かなきゃ……。