地下室に着くと大きな扉がぽつんとあった。

「入るぞ」

玲音が扉に手をかけると、いきなり地鳴りがした。

「これは………」

玲音は自分の口を手で塞ぎ、同じように私の口も塞いできた。

「気がついた?俺の魔術に」

目の前にはさっきまで居なかった大雅くんが立っていた。

「貴様、さっきはよくもやってくれたな!」

「何のことだか」

玲音は完全にキレていた。

分かりにくいこれは確定だ。

だって、すごく爽やかな笑顔だもの。