幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。

ご飯を食べた後、お風呂に入った。

さっきから小さい雷は落ちているけど大丈夫。

それぐらいは怖くない。

だから、落ち着け私。

脱衣所で服を着ようとしたその時。

ドーーーーン!!!!

大きい雷が落ちた。

「きゃあ!」

私は頭を抱えてうずくまった。

怖い。

玲音、助けて。

電気も落ちて真っ暗になった。

「りり!大丈夫か?」

玲音はスマホのライトで照らしてきた。

「玲音っ」

私は自分の格好を忘れて、玲音に抱きついた。

「りり、お前っ……」

「怖かったよ……」

玲音は濡れた髪を撫でた。

「とりあえず服着て、髪拭くか」

「うん」

バスタオル一枚の私は服を取って着替えようとした。