幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。

今日はなぜか私になった。

キッチンも大きくて使いにくいな。

大きな冷蔵庫には食材がぎっしり詰まっている。

じゃあ、簡単なカレーでも作るか。

さっさーと材料を切り、コトコト煮込んだ。

カレールーなんて無かったからスパイスで適当に。

「玲音、出来たよ」

「お、この匂いはカレーだな?」

「当たり。味に保証なし」

「おけ」

玲音は豪快に食べた。

「うめぇじゃん」

それからはガツガツ食べておかわりまでしていた。

私もそれを見て食べてみることにした。

「……意外にいい味」

自分で勝手に感動していた。

こんなに美味しそうに食べてくれるなんて嬉しい。

玲音との食事もいいかもと思った。