幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。

玲音の部屋を探すついでに洋館を探検していた。

一階の奥の部屋に入ってみると、書斎があった。

本棚には実に興味深い書物がたくさんあった。

「………何この文字」

人間の文字ではないであろう文字が書かれた本を見つけた。

パラパラめくってみると、最後のページにこう書かれていた。

『時来れば、その呪い解き放たれる。愛が呪いを解く鍵となるだろう』

呪い?

愛?

なぜかそれだけ読めたのですごく怖かった。

これが何かの前兆なのではないかと思った。

怖くなったので、見なかったことにして書斎を出た。