ここはどこだろうか。

私は花畑に立っていた。

辺りを見渡してみると遠くに玲音が立っていた。

玲音だ!

「玲音ー!!」

叫んでも叫んでも玲音は私に気付かない。

私は玲音の方へ走った。

玲音の前まで走っていくと、やっと気付いてくれた。

「玲音」

「………誰だ」

私は言葉を失った。

夢だとしてもそう言われたことが悲しかった。

「私は玲音じゃない。レオンだ」

レオンって、玲音の先祖の人だよね。

「お前が玲音の想い人か。千代に似ているな」

「違いますよ。私は玲音の食料ですから」

「バカな事を言うな。玲音は食料のことをこんなにも愛しているのか。そうだ、玲音の夢を覗いて見るか?」

「はい」

意味が分からなかった。

玲音が私のことをどう思っているかなんて知らないから、この人の言ってることが信用できない。

だから、見るのは怖かった。

でも、晴くんが繋げようとしてくれるんだ。

私はどんな真実でも見ることを決意した。