数週間後、晴くんから連絡があった。

晴くんを玲音がいるベッドルームまで連れていった。

「よろしくね」

「はい。りりさん、じゃあどうぞ」

私は椅子に座って玲音のことを考えながら目を閉じた。

「りり」

そう笑いかけてくれる玲音。

「危ないだろ」

少しのことでも私のために怒ってくれる玲音。

「大丈夫か?」

私のことを気遣いながら血を吸う玲音。

色んな玲音を思い出していると、涙が出てきた。

早く目覚めてよ。