幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。

書斎は相変わらず重い雰囲気をかもし出していた。

そして、あの本を手に取った。

題名は『入井家の歴史』。

さすが名家だな。

そんな本があるなんて。

一番最後のページを見た。

やっぱりあの言葉が書かれている。

そのページの裏に何かが書いてあった。

『呪いには続きがある。その謎を解け。我、子孫よ』

子孫って玲音のこと?

そのページに玲音の字で何かが書いてあった跡が残っていた。

近くにあった鉛筆で浮かび上がらせてみた。

『続きの本は反対側の本棚にあり』

私はその言葉の通りに反対側の本棚にある、本を一冊ずつ確認した。