幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。

あまり寝た気がしなかった。

もっと寝たいな。

それでも朝日が起こしてくる。

玲音が眠って一日も経っていないのに寂しくて寂しくて。

「おはよう」

「おはよう、りり。玲音くんの様子見てきた?」

「見てない。見てくるね」

「先にご飯食べなさい」

「はーい」

お母さんの言う通り、朝ご飯を食べた。

今日はベーコンと目玉焼きとトースト。

玲音と食べるときのメニューとそんなに変わりはない。

お母さんたちは冷蔵庫の食材を使ったんだろうな。