毛布にくるまると涙が止まらなかった。

私は玲音にとってそんなものでしかないんだね。

私は玲音の幼なじみとして、玲音の命のために全てを注いできたのに。

大切な訳じゃないんだ。

ただ、自分の命のために私を利用して、気持ちぐちゃぐちゃにしただけ。

私の気持ちはどうなるの?

玲音を守るために全てを注いできた私の気持ちは?

そうか、気持ちなんてなくても良かったんだよ。

ん?

気持ちって何?

その瞬間、魁李が言ってたことを思い出した。

そうか、そうなんだ。

この気持ちって………。

玲音が好きってことなんだ。