「よくも、りりさんの血を吸ったな!」

「お前のもんじゃねぇし。別にいいだろ」

だいたい、俺とりりの記憶を見てほしくねぇっての。

「りりも許してくれてるからいいんだよ。なんなら俺たち同居してますけど?」

あまりにもムカついたので言ってやった。

「何考えてんだよ!年頃の男女が同居とか、常識的におかしいだろ!」

「常識とか知らねぇな。そんなことはどうでもいいんだよ」

俺にはお前みたいに時間はねぇんだよ。

「君はとんだ下心野郎だな」

「そういうお前もな」

俺たちは言い合いになって、しばらく収まることはなかった。