花はいつなんどきも美しく

「心配してくれてたの?」
「心配、というか……」


その子は俯いて、はっきり言わない。


だけど、悠之介はわかっているみたいだ。


「うまくいったの。嫌われてなんかなかったわ」


本人がいるのに会話を続けられると、反応に困る。


愛子も園田雪も知ってるから、にやにやしている。


「そう、ですか……」


その落ち込んだ表情を見て、なんとなく感じた。


この子も、悠之介が好きなのか。


「あなた、ママが好きなの?」


絡み酒……


「ちょっと、愛子」


唐突に話しかけられて困っている彼女を見て、愛子を引き離すことしかできなかった。


「聡美は引っ込んでて」


いや、関係大ありなのに、引っ込んでられるか。


「こんな面白いこと、首突っ込まないなんて、バカじゃん」


突っ込むほうがバカでしょうよ。


「あなたは……?」
「私は殿山愛子。ママの恋人の友達」


……もう私には止められません。
これ以上愛子を止める勇気、私にはない。


しかし店の中で堂々と言ってしまうと、客に聞かれるのではと思ったが、案外誰も聞いていなかった。


「……どんな人、ですか」


愛子は私を指さした。


そこは隠してくれないのか。


彼女は信じられないと言わんばかりに顔を顰めた。


……そんなに悠之介に相応しくないですかね、私は。