花はいつなんどきも美しく

これは、本音だった。
誰かを好きだと思う気持ちに、性別は関係ないと思うから。


真剣な思いが伝わったのか、園田雪はため息をつきながら、さっき愛子が座っていたところに座った。


「何が聞きたいんですか」


声色、表情からして、不機嫌であることは手に取るようにわかる。
だけどここで相談しなかったら、私はゴールの見えない問題を永遠一人で悩むことになる。


園田雪しかいないんだ。


「絶対に振り向いてもらえない相手に、どうしたら意識してもらえますか?」


悠之介はたぶん、私のことを恋愛対象には見ていない。


私たちの関係を変える必要があると思ったが、解決策が出てこなかった。


「……これはあくまで、僕のやり方ですからね」


それでもちゃんと教えてもらえるのだから、文句はない。


「まず、常に相手のそばにいます。これでもかってくらい近くにいて、ある程度したら距離を置きます。そして相手は僕がいないことに寂しさと思ってくれたら、こっちのものです。あとは姿を見せて、頑張っていい方向にもっていきます」


すぐには言葉が出てこなかった。


「策士だ……」


ただそれだけが口から零れた。


「テクニックです」


そう言われるとそんな気もしてくるけど、他人の気持ちを思うように操ろうとしているから、やっぱり策士だと思う。