花はいつなんどきも美しく

……いや、待てよ。


さっきの時間を置くってやつ。
あれが冗談とかじゃないなら、真司はずっと私のこと……?


「……なんだ、抵抗しないのか」


真司はそう言うと、優しく触れていたはずなのに、急に私の弱いところを攻めだした。


考えごとをしたいのに、その隙を与えてくれない。
悠之介のときとは違って、少し激しい。


優しいほうがいいに決まってるのに、感じてしまう自分がいることに驚く。


ある程度すると、真司は手を止めた。
私の上から退き、ベッドの端に座る。


大きなため息が聞こえた。


「お前さ……こういうことすれば、誰が相手でも好きになるのかよ」


言ってる意味はわかったけど、なにも言えなかった。


なんで知ってるのと聞き返せば、それを認めてしまうことになる。


振り向いた真司は小さく鼻で笑った。


「顔に出すぎ。愛子から聡美の家に行けって連絡来て、来てみたらママが聡美の家に入っていった。インターフォンを鳴らしても出てこなかったってことは、そういうことをしてたってことじゃねーの」


インターフォンなんて聞こえなかった……
じゃなくて、無茶苦茶なこと言ってるな。


間違ってないけど。


「ユーノスケって、ママだろ」


真司の横顔は、どこか切なそうに見える。