「おとぎ話って舞踏会が恋の舞台だったりして、運命の人と出会って恋をして一緒に踊ったりするけれど、私はそこに立てないんです」
冬の風が吹いてきた。
私は風に遊ばれる髪の毛を耳にかけ直し、うつむいた。
「私なんか『ありえない』から、ダンスにだって誘われたりしないんです」
恋心をワルツにのせて踊ることができるのは、きっと選ばれたキラキラした人たちで、誰も私には手を差し伸べたりなんかしないから。
「うわあぁーん!!」
その時、小さな子の泣き声が聞こえてきた。
「もう、よそ見して歩いているから!」
その子のお母さんの声も聞こえる。
思わずその声の方向を見てみると、小さな子のひざがすりむけていて、出血している。
お母さんがしゃがんでひざを見ている。
「わっ、血が出てるじゃない!絆創膏って持ってたっけ?」
冬の風が吹いてきた。
私は風に遊ばれる髪の毛を耳にかけ直し、うつむいた。
「私なんか『ありえない』から、ダンスにだって誘われたりしないんです」
恋心をワルツにのせて踊ることができるのは、きっと選ばれたキラキラした人たちで、誰も私には手を差し伸べたりなんかしないから。
「うわあぁーん!!」
その時、小さな子の泣き声が聞こえてきた。
「もう、よそ見して歩いているから!」
その子のお母さんの声も聞こえる。
思わずその声の方向を見てみると、小さな子のひざがすりむけていて、出血している。
お母さんがしゃがんでひざを見ている。
「わっ、血が出てるじゃない!絆創膏って持ってたっけ?」



