私はダンスに誘われない


「大丈夫。河岸さんのこと、みんな好きになるよ」
中田くんが優しい声でそんなことを言うから、私の目にはいっぱい涙がたまり、ついには泣き出してしまった。




強がっていても心にはぽっかりと穴が開いていて、ずっと雨が降りそそいでいるみたいだった。
でも、今。
空が輝きだしたの。


まるで魔法みたいに。





後ろ向きな言葉で逃げたりするのはやめよう。
前を向けば、胸の高鳴りが聞こえてくるから。





私はその日からクラスの人と話すようになった。
はじめは少しずつ。
だんだん香川さんや、他の女の子と一緒に行動するようになっていった。
ふと中田くんと目が合うと、中田くんはニッコリ笑ってくれる。