古屋千秋は、柳玲を乗せて、海の彼方へ消えていった。 その間私がした事は船が沈んでしまうように毎日毎日神様に祈りを捧げることだった。 熱心に祈る私に、両親は信仰心が芽生えたのだと喜んでいたが、私は誰の信仰もしない。 ただ、藁にもすがる思いで掴んだのだ。 叶えてくれるなら神社の神だろうが、教会の神だろうが、何でもよかった。 日曜日のミサにも積極的に参加して、何時間も熱心に祈りを送った。 「あの二人を海の底に沈めて二度と浮かび上がらないようにしてください」 と。