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それから40分後。


授業を残り5分残して、あたしたち4人はすべてのテストを終えていた。


大した運動はしていないけれど、ジットリと汗が滲んでいて喉が渇いている。


知樹も、元気がないながらもすべてのテストをこなしていた。


「ちょっと、水でも飲むか」


まだテストを受けている生徒がいる中、直弘の言葉を合図にあたしたち4人は外へ出た。


体育館の外には簡易的な水飲み場があり、先にテストを終えた生徒たちがそこでおしゃべりをしていた。


「寝てないからもうフラフラだよ」


直弘がそう言いながら蛇口を上向きにして水を出す。


そのまま飲めるようになっているのだ。


美奈がその隣に立って水道の蛇口をひねった。


水道は2つしかないのであたしは美奈の後ろに立って待つことになった。


その瞬間だった。


蛇口を上向きにして、口を付けないように水を飲んでいた美奈が突然むせ始めたのだ。