《恵梨佳:知樹、起きてる?》


《知樹:起きてるよ。どうした?》


《恵梨佳:実は昨日の夜ね……》


あたしは自分と美奈に起こった出来事を説明した。


《知樹:それ本当か? だとしたら本気でヤバイかもしれないな》


《恵梨佳:あたしもそう思ってた》


《知樹:実は俺も昨晩トイレに行った時緑色の水が流れて来たんだ。その水の中には黒くて長い髪の毛が入ってた》


「うそ……」


知樹からの返事にあたしは思わず呟いていた。


あたしと美奈だけでなく、知樹まであの水を見ていたんだ。


《知樹:俺たちの写真に写る顔についても気になる。ちょっと直弘に連絡をしてみるよ》


《恵梨佳:うん。直弘もなにか経験してるかもしれないもんね》


あたしはそうメッセージを送り、着替えを始めた。