もしも光の反射とかじゃなかったら、自分たちを撮影したとときにまたなにか映るかもしれない。


きっと、直弘はそう言いたいんじゃないだろうか。


あたしは青い顔をしている美奈と顔を見合わせた。


「どうする?」


「あたしは、撮影してもいいよ」


美奈の言葉にあたしは頷いた。


「それなら、あたしも撮影していいよ」


そこになにが映りこむかわからないけれど、怖いからって逃げてばかりじゃ前には進めない。


そう思い、あたしたち4人はひと気の少ない裏通りへと移動した。


ここなら誰の邪魔にもならない。


民家の壁を後ろにして立ち、直弘が腕を伸ばして撮影する。