見ツケテ…

「なんだよあいつら、両想いか」


知樹がため息交じりに言った。


「どうしたの知樹。あの2人が両想いになったのが、ショック?」


まさか、知樹も美奈のことが好きなんだろうか?


そう考えると胸がギュッと潰されるように痛んだ。


「そりゃあショックだよ」


「え……」


まさか、本当に?


そう思った時だった、知樹はおお欠伸をしながら「まさか直弘に先を越されるとはなぁ」と、呟く。


その言葉にホッと胸をなで下ろした。


「知樹も彼女が欲しいの?」


「そりゃ欲しいよ。試合のときとか見に来てくれたらいいなぁって思うし」


「そっか……」


それならあたしが。


なんて、軽いノリで言えればいいのに。