「本当になにかが出て来たらどうする?」
美奈が直弘を試すように聞く。
「とりあえず写真を撮るかな。記念に」
「心霊写真が記念になると思う? 呪われるんじゃない?」
あたしが言うと「その時はその時で」と、適当な返事をされた。
「例えば、直弘の目の前で美奈が悪霊に襲われたとしたら?」
「ちょっと恵梨佳」
あたしの言葉に横に座っていた美奈が小声でそう言い、つついてくる。
「そりゃあ助けるだろ」
なんでもないことのように返事をする直弘。
「へぇ! 男前な事言うじゃん!」
「だって、俺男だし」
直弘は質問の意図を理解しているのかいないのかわからない様子で、自分を指さしている。
あたしの横に座る美奈が大きく息を吐きだしたのがわかった。
安堵のため息かもしれない。
美奈が直弘を試すように聞く。
「とりあえず写真を撮るかな。記念に」
「心霊写真が記念になると思う? 呪われるんじゃない?」
あたしが言うと「その時はその時で」と、適当な返事をされた。
「例えば、直弘の目の前で美奈が悪霊に襲われたとしたら?」
「ちょっと恵梨佳」
あたしの言葉に横に座っていた美奈が小声でそう言い、つついてくる。
「そりゃあ助けるだろ」
なんでもないことのように返事をする直弘。
「へぇ! 男前な事言うじゃん!」
「だって、俺男だし」
直弘は質問の意図を理解しているのかいないのかわからない様子で、自分を指さしている。
あたしの横に座る美奈が大きく息を吐きだしたのがわかった。
安堵のため息かもしれない。